宮原小6年生も「地域の一員」

6月10日午後、朝方まで降った雨がどこかへ行き、お日様と共に宮原小学校6年生が2回目の高齢者宅訪問に出かけました。
今回も、民生児童委員さんや自治会長さん、関西大学・所ゼミの皆さんが同行してくださり出発しました。
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2回目の訪問では、初回に聞き出した訪問先の方のご趣味や困っていることなどについて自分たちができることを考えて実行します。
というわけで、こちらの班は・・・
プチトマトの収穫作業!
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写真では分かりづらいですが、このハウス内の気温は・・・
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40度を超えています!
出発前のミーティングで、外で活動する班には校長先生から「塩分チャージタブレッツ」が配給されました。
徒歩の中でも距離のあるこの班、ちゃんといただいたとのことです。

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一緒に収穫をした関西大学のお姉さんと一緒に記念撮影。とってもいい顔をしています。
同行した民生委員さんがアジサイの綺麗なところで撮ろうと提案してくれたそうです。

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ちゃんとご挨拶もできた様子。

一方こちらの班はお庭の草ぬき!
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訪問先の方も一緒に草ぬきをされています。
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結構な量を集めていますね!
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この班は更に一緒に楽しむこともしてきたようです。
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カルタで楽しく盛り上がっている様子が写真の笑顔から分かりますね。

今年は一緒に楽しむことをした班が多くみられたのですが、このお手伝いをしてきた子どもたちの言葉が親御さんから届きました。
「お手伝いをさせてもらうんじゃなくて、地域の一員として自分たちでできることを考えた」行動だそうです。
この微妙なニュアンス、お分かりになりますか?
訪問先の「役に立ちたい」という考えからの言葉だと思います。
「させてもらう」のではなく「自らの考えでする」という意識の表れです。

この意識の変化にワーカーはとても嬉しいと思いました。
この後、大人たちだけで振り返り会をしました。

すべての同行者が1回目と2回目では子どもたちの態度がよくなったと回答されました。
ある方については劇的に変わって驚いたとまでおっしゃっています。
実は初回訪問では皆さん、今年は少しおとなしいなと漏らしていたのです。
初回訪問の後、子どもたちも大人の振り返りを聞いて自分たちにできることを考える授業をしていますが、たった1週間でそんなに変化がみられるのだとビックリするのと同時に頼もしく思いました。
いい意味での大きな裏切りです。その様子に大人たちも感動し、自分たちが子どもたちにできることを振り返りで考えてくれました。
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たくさんの意見が出されました。大人の方から声をかけていく、子どもカフェに行くよなど嬉しい言葉もありました。
また、大人がルールを守って態度で示すという提案もあり、まずは私たち大人がお手本にならなければならないと改めて感じました。

みかん山に囲まれたのどかな宮原町も、昨年から人口は100人以上減り、高齢化率も30%を超えました。
子どもたちの数自体が減っているので、訪問先からは子どもの声を聞くことが減った、声を聞くだけでも元気になるという言葉も出たそうです。
子どもの存在、大人こそ示す態度、高齢者だから伝えられることなど、地域では知らぬ間にそれぞれが役割を担っているのだと思います。
こうして授業を通して、出会いや気づきの機会をつくっていますが、私たちが目指すのは学校を出てから、家族へ地域へ次代へとつながりが続いていくことです。人はつながりの中で学び、いくつになっても豊かに成長していくのではないかと思います。

ご協力いただいた皆さん、本当にありがとうございました。

Tag:社協ワーカーが見た「人・もの・まち」  comment:0 

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